もうだめ
もうだめだ。
もうだめなんだ。
自分が嫌い。大嫌い。
このこが嫌い、そのこが嫌い、あのこが嫌い。
そんなこと思っちゃう自分が嫌い。
嫌いなこのこは鬱陶しい子。
視界に入るだけで苛々。
動きが気持ち悪くて苛々。
なのに、ずっと同じ空間にいなきゃならない苛々。
同じクラス、同じ部活、苛々。
気が狂いそうだ。
嫌いなそのこは学年中の嫌われ者。
なのに、本人だけがその事実に気付いてない。
皆本人の前でだけへらへら笑って、楽しそうにお話して。
教室から出て行った瞬間悪口大会。
「私、友達いっぱいいるんだ」なんて自慢しちゃって馬鹿みたい。
いや、いっそむしろ可哀想。
嫌いなあのこは傲慢な子。
自分が一番、自慢ばっかり。
でもいつだって一番下手なのも、足を引っ張るのもあのこ。
それでも、そのことになんか気付きやしないで、自慢、傲慢、死んじゃえ。
もう、こいつも、そいつも、あいつも嫌いで。
嫌になって嫌になって苦しくて。
助けてください、皆学校辞めちゃえよ。
いなくなってくれないか。
もうだめなんだ。
君達の前でへらへらできないんだ。
笑えないんだ。
お腹痛くなるんだ。
学校に行きたくないんだ。
本当に嫌なんだよ。
嫌いなんだよ。
もうだめなんだよ。
どうして、誰かを嫌う自分のことを嫌いにならなきゃいけないの。
どうして。
こんなに耐えて、へらへらしてるのに、まだ自分を嫌わなくちゃいけないの。
自分くらい自分の味方でいさせてよ。
誰かを嫌う自分のことえお嫌いだって言うことで良い子ぶって、心は綺麗なんだと、言い訳、免罪符。
素直になっちゃえ。
あぁ、そんな勇気もない。
苦しい。
自分を認めたって、別に誰かを嫌ったって良いじゃないって思っても。
そう思っちゃう私のことも嫌いなんだ。
じゃあ、誰が好きなんだよ。
答えられない。苦しい。
誰も嫌わないような、天使みたいな自分になりたかったんだ。もしくは、悪口とかどうでもいい、みたいなさ。かっこいいや。
悪口に対して「くだらない」って言える人間になりたかったんだ。
そんな人間に私なんかがなれるわけないだろ。
でも、よく言うだろ?「結局好かれるのは本当に陰口を言わない人だ」ってさ。
でも、私陰口言わない人逆に怖いよ。弱いなぁ、私。汚い。
知らないよ。知ってるけど、わかるけど、無理なんだもん。
助けて、なんて他力本願。
自分を認められたら少しは楽になるのかな。
何を認めれば良いのかな。
何も考えたくない。
のに、なぁ。
あーあ。
もうだめ。